とにかく映画館は超満員の
アイビースタイルの先輩達
おいらはアイビーと言うよりは
プレッピーに近いスタイルだが
先輩達は正統派のアイビースタイル
VAN とメンズクラブの洗礼を受けた
先輩達
ある意味
アメリカかぶれの先駆者でもあった
テレビのホームドラマは
古き良きアメリカ
大きな家に大きな車
大きな冷蔵庫に大型犬
そんな世界を穂積さんやくろすさんが
絵にしたり文章にして
アイビー教の信者を育てた
おいら達とはなんとなく
雰囲気が違うファッションで
時代も違うし
おいら達はどこか正統派ではなかった
そんな俺たちがここで若大将シリーズを見たことが何かを変えた
何作目か忘れたが
エレキの若大将は
完全にアイビースタイルだった
そうか?
そんなことだったのか?
加山雄三さんの実際のファッションはどうだったかわからないが
この映画の主人公や脇役の学生役は
みんなアイビーファッションであった
ある意味
加山雄三さんはアイビー映画の主人公だったのだ
そんな影響なのか
当時の学生達はスポーツ万能
歌にエレキのカッコ良さに完全にはまっていったのだ
最近でもそんな話はオールウェイズ3丁目の夕陽でも
見られる
さて池袋のオールナイトのあと
第何次アイビーブームかはわからないが
このアイビーファッションとプレッピーファッションが加わった
新たなブームは確かにここから
始まったような気がする
当時の原宿や渋谷、青山は新たな
ファッションの時代を感じさせた
その昔は
銀座であり有楽町だったのが
新たな時代を原宿あたりに感じた頃だった
まだ静かだった原宿
ラフォーレもなく
竹の子族もいない頃の
静かな頃の原宿は大人の街だった
少しずつ変わりかけた原宿
商品部から渋谷方面に向かうと
表参道の交差点がある
右角はラフォーレ
左角にはバークレーがあった
確かニューヨーカーさんが
展開していたおしゃれなトラッドスタイルのお店
左に曲がり246号線に向かうと
右手にはキディランドがある
その交差点を渋谷方面
宮下公園方面に少し歩くと
ボロンテールがあった
続く