昔ファルマス王国にとても元気で明るい
王子がいました
その名をハーリーといいます
ハーリーは城の中では一番足が早く
家来達もまかすほどかけっこが得意で
王様も自慢でした

そしてファルマス国には
トミーという少年がいました
トミーはとても貧しい子供で
トミーのお母さんは病弱で働くことができません
トミーのお父さんは石切場で怪我をしてはたらくことができません

しかも小さな弟の面倒も見ていて
教会に行って神父さんから
勉強を習うこともできません

そんな暮らしでも
トミーは文句ひとつも言わずに
弟をとても可愛がりました
お城では民のものが出入りしていて
トミーのお世話をしている
カンナさんは
村人の暮らしや他の国のことなど
いろんなことを知っています
小耳に挟んだ村人の暮らしが
きになり
馬小屋におやつを持ち込んで
ライオン広場の子供達を眺めていました
僕も民のものと遊んでみたい
外に出るのは教会で学ぶ時間の時だけ
あとはお城に戻り、城のものとしか遊べない
朝寝坊をすれば
教会にはたとえ王様の子供でも入れない
そうだその作戦があるではないか
ハーリー王子は寝坊することを決めました
そしてある朝のことです

王子様
ハーリー王子様
朝ですよ
王様とのお食事の時間はとっくに過ぎてますよ
教会にも送れますよ
起きてください‼️
もう知りませんよ‼️
カンナさんがいなくなると
ムクっと起き上がりました

カンナさんは諦めたようだ
そろそろ支度をするか
ちょうど教会の門が閉まるからだ

門は閉まりました
外からはお友達がのぞいています
教会の中ではお勉強が始まり時です
はい、はい、みなさん
外をいつまでも覗かないで
お勉強を始めますよ
神父さん、ハーリー王子がまだ外にいますよ
遅刻したものはたとへ王子でも
中には入れません
さあ、お勉強を始めますよ

ハーリー王子は喜びました
これでライオン広場に行けるぞ‼️
村人達にバレないように
靴を脱いで
ボロな服に着替えました

続く