エルエルビーンにはとにかく驚きであった。
とにかく広い。
テント売り場、キャンプ道具売り場、自転車売り場、日用品売り場、洋服売り場、ハンティング売り場、フィッシング売り場、靴売り場、スノーボードやクロカン売り場
そして店内に池がある。
25坪くらいの大きさでブラウントラウト、ニジマスが放されている。
しかも24時間営業。
他の土地では絶対にこのスタイルでは営業できない。
見るものすべてがそこにはAMERICAだった。
当時はMADE IN USAのものがまだ多くあった。
いまはその品番こそ残ってはいるがほとんどが中国製になっている。
フランネルシャツ、シャモアシャツ、メインガイドシャツ、マンテンパーカー、フリース、ダウンジャケット、フィールドコート
どれもがアメリカ製であった。
とにかくおいら世代はアメリカ製に弱かった。
この雑誌を高校生の時に見ていつかはアメリカへ
いつかは本物をこの手で触れてみたかった。
ワークブーツに、グローブにジーンズにそしてコールマンのキャンプ道具が憧れだったのだ。
エルエルビーンのトートバッグをもって4輪駆動車に乗って生活をする。
流れてくる音楽は当然ウィーリーネルソンであって見様見真似のウェスタンハットもアメリカを語る上にはなくてはならないものだった。
そして翌日にボストンへと向かうのだった。
続く